2016年、お盆:日本海東北の山一気巡り(8/10〜8/18)


八甲田の湿原…

2016年8月11日〜8月17日(8月10日発、8月18日帰宅)
8月お盆、いつもはテント担いで縦走。
結果として、どうしてもテント不可の山が残ってくる(特に飯豊・朝日以北の山々)…
一つ一つ気楽に出かけられる距離ではないし、台風7号の接近もあり、登山道を含め最短距離で一気に日帰り+車移動(車中泊)で廻ってきました。
8/11:羽黒山(→月山8合目駐車場泊)
8/12:月山(→鳥海山鉾立(象潟)駐車場泊)
8/13:鳥海山(→白神岳登山口駐車場泊)
8/14:白神岳(→岩木山山頂駅駐車場泊)
8/15:岩木山・八甲田山(→酸ヶ湯駐車場泊)
8/16:恐山(→温泉ホテル泊)
8/17:平泉・中尊寺(→車中泊、台風の中、18日帰宅)
今の季節、下界の車中泊は不可能!
素早く移動できて、標高が高く涼しい登山口駐車場を繋げると上手く上記のようになった。
※自分の記録を残すため撮影時間を写真に付記しています。登山時間は気象や体調などで大きく変動します。 一般的なコースタイムとは異なります。

8/11:羽黒山→月山8合目駐車場泊(木)

10日夜発、圏央道から関越道。標高の高い土樽PAで車中泊。翌朝、関越道から北陸道、日本海東北道、鶴岡までひた走る。 鶴岡羽黒線で五重塔前の羽黒センター駐車場。
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2016/08/11 13:03:03 羽黒山参詣道の入口
この先に五重塔等があり、しっとりと苔生した石畳の道を山頂まで歩きます。 右の車道を上がれば山頂まで車で行けますが、大した距離でもないのでジックリ歩くべき…
2016/08/11 13:17:53 五重塔
東北最古の塔だそうです。樹齢千年以上の杉林のなか、山頂まで苔生した参詣道が続きます。
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2016/08/11 13:58:39 三神合祭殿
月山・羽黒山・湯殿山の神様が合わせて祀られているそうです(修繕工事中)。
2016/08/11 16:43:26 月山八合目駐車場
羽黒センター駐車場に戻ったら、羽黒山山頂横のビジターセンターまで進み、そこから右に月山公園線に入り月山八合目駐車場に進みます。
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2016/08/11 19:00:49 
月山八合目駐車場の夕暮れ。奥は明日の鳥海山。
2016/08/11 19:01:56
今日、ここでは誰もが風景写真家になる…
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日が沈むと一気に温度が下がる。車の中でも寒い。当然、虫もいない。
静かな夜はペルセウス流星群の流れ星を見ながら酒をチビチビ…至高の時間!
2016/08/11 19:10:21

8/12:月山→鳥海山鉾立(象潟)駐車場泊(金)

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2016/08/12 6:49:54
晴天の朝、月山山頂を目指します。目の前は一の岳からオモワシ山方面、月山山頂はその奥。
2016/08/12 7:54:10
振り返って、鳥海山と日本海。
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2016/08/12 8:45:03
7月には花が咲き乱れるであろう弥陀ヶ原
2016/08/12 9:11:11
月山山頂(月山神社)
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2016/08/12 9:17:54
中央奥、かすかに飯豊連峰。手前左の目立つ山頂の大朝日岳から中央右の以東岳に繋がる朝日連峰。
写真左外には西吾妻連峰や会津磐梯山等が見えた。
2016/08/12 16:29:09 鳥海山鉾立ビジターセンター駐車場(と日本海)
月山下山後、温泉に入ったり岩牡蠣を食べたりしながら鳥海ブルーラインを鉾立ビジターセンター駐車場まで車を走らせる。 かなり大きな駐車場だが、流れ星を見るためか、夜でも想像以上に混んでいた。多くの人がアスファルトの上にマットを敷き寝転んで夜空を眺めるさまは異種独特(我々は椅子を出してチビリチビリ…、今夜も流れ星が綺麗)!

8/13:鳥海山→白神岳登山口駐車場泊(土)

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2016/08/13 7:29:53
日本海を背に鳥海山山頂に向かう…
御浜小屋までは整備された道。
2016/08/13 7:53:10 鳥海湖
御浜小屋から先は「登山道」となります。
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2016/08/13 7:58:44
一旦下ってからいよいよ荒々しい鳥海山山頂(新山)を目指します。
2016/08/13 9:53:51  鳥海山山頂(新山)
七五三掛(しめかけ)を左に下って千蛇谷から一気に山頂まで、山頂付近はゴロゴロの岩場。
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2016/08/13 9:58:20
注意深くペンキを辿って山頂を反対側に降り、外輪山の七高山や行者岳・文殊岳を回って七五三掛に戻ります。
2016/08/13 11:04:21 チョウカイアザミ
鳥海山と言えばチョウカイアザミとチョウカイフスマ…見られてよかった。
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2016/08/13 11:49:37 チョウカイフスマ
外輪山の登山道脇に咲いていました。
2016/08/13 13:28:28
そして、山肌にはニッコウキスゲやフウロ等の花がまだまだ残っていました…

8/14:白神岳→岩木山山頂(八合目)駅駐車場泊(日)

鳥海山を下山したら、観光したり地の物を食べたりしながら、日本海と五能線に沿ってひたすら白神岳登山口駅を目指します。 白神岳登山口駐車場は駅手前を右に数分(車で)登ったところにあります。ここも広く、立派なトイレも併設されていますが登山者(車)は少な目です。 標高も低いので涼しくはないけど、何とか静かな車中泊…
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2016/08/14 12:11:59 白神岳登山口駅と五能線(2両)
そのものズバリの駅名。登山口(駐車場)はここから歩いて約45分。 白神岳〜十二湖を縦走する場合は便利な駅。
※以下、2枚の写真は白神岳下山後のもの。
2016/08/14 14:17:41
ズット海辺に沿った五能線の線路。雪の日本海と白神山地…冬に乗れば旅情ムードたっぷりかもしれない。
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2016/08/14 5:47:06 白神岳登山口
今までの山と異なり、最初から緑深い樹林帯になります。
※二股コースは現在通行止め。 蟶山(まてやま)コースのピストンになります。
2016/08/14 8:37:58
ずっと展望のないブナの樹林帯。最後の十二湖分岐までの急坂を登るとやっと稜線に出ます。
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2016/08/14 8:39:45
日本海が直ぐそばです。
2016/08/14 8:58:53
建物(トイレ)の右が白神岳山頂。
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白神岳を下山したら、観光・温泉・食事等をからませながら津軽岩木スカイラインを目指して更に北上します。 津軽岩木スカイラインを登り切ると岩木山八合目、岩木山山頂駅駐車場。ここで係員に車中泊することを告げます。 係員は下山する人・車と車中泊組をすべてチェックし、全員が下山したことを確認してから津軽岩木スカイラインを閉鎖します。 従って、車中泊組は翌日の朝まで移動できなくなります。本日の車中泊組は我々以外は1台(一人)のみ。
2016/08/14 9:06:22 白神岳山頂
中央後ろは岩木山。手前は白神山地最高峰の向白神岳(1250m、登山道はありません)。
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2016/08/14 17:32:05 岩木山八合目、岩木山山頂駅駐車場
後ろのリフトに乗って9合目まで5分チョットで行けますが、歩いても40分足らず…
2016/08/14 19:37:25 相変わらずの…
涼しく虫もいないのでテーブルと椅子を出して、買い出ししたビールと肴でマッタリ…
周囲が明るく(暗くなるまで持たなかった)、今夜の流れ星は無し…

8/15:岩木山・八甲田山→酸ヶ湯駐車場泊(月)

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2016/08/15 7:22:49
朝早く、まだ稼働していないリフト横の登山道を登り始めます。
2016/08/15 7:47:26 
岩木山山頂手前、リフトの駅が雲の上に見える。
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岩木山山頂から8合目駐車場に降りる頃には津軽岩木スカイラインも通行可能になっているので、更に北上、八甲田山(酸ヶ湯)を目指します。

酸ヶ湯の大駐車場にはお昼前に着くことができた。明日からは天気が崩れるとの予報なので、一気に八甲田(大岳と毛無岱)を回ることにします。

2016/08/15 7:54:10 岩木山山頂

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2016/08/15 12:57:45 地獄湯ノ沢
酸ヶ湯駐車場から仙人岱、大岳へと一気に登ります。最初は地獄湯ノ沢に沿って登りますが、ところどころに周辺の草木が枯れ黄色い岩々の間から火山性のガスが噴き出ているところがあります。風が全く無い時などは注意すべきです。
2016/08/15 13:13:55 仙人岱
八甲田の最高峰、大岳は目の前。
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2016/08/15 13:47:01 八甲田山(大岳)山頂
残念ながら雲が多く、展望はあまりよくありません。
2016/08/15 13:49:59
後ろの建物らしきものは多分八甲田ロープウェイの駅。
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2016/08/15 14:43:27 毛無岱の大湿原から酸ヶ湯へ
素晴らしい毛無岱(上毛無岱、下毛無岱)の湿原! 今度は花の時期に訪れたい…
2016/08/15 15:41:57 酸ヶ湯
「秘境の湯」というイメージだったが観光バス等がひっきりなしに出入り…
大駐車場はこの上方に歩いて5分。車に戻ってからお風呂等と考えていたけど、雨が降ってきたので、買い込んだ酒を飲みながらウダウダ...

8/16:恐山→温泉ホテル泊(火)

天気は崩れ気味…ここまで来たら、雨でも観光可能な、恐山を目指すことにした。 途中に見つけたコインランドリーで汚れが目立ち臭いかけてきた衣類を洗濯(これで、宿に泊まれる!!)。
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2016/08/16 11:29:41 恐山
陸奥湾を左に見ながら下北半島を大湊線に沿って北上…恐山に到着。
2016/08/16 11:32:04 恐山 菩提寺境内
左右の小屋は恐山温泉の湯小屋。できれば入ってみたかったけど、車にタオルを置いてきてしまったし、今日はどこかの温泉施設に泊まるつもりだったので諦めました。
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2016/08/16 11:39:30 宇曽利湖(うそりこ)と賽の河原
2016/08/16 11:43:27 
賽の河原には無間地獄などの色々な地獄があります。岩の間からはかなり高温の蒸気ガスが噴出しています。
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2016/08/16 11:58:07 極楽浜
地獄と極楽…
恐山という名は宇曽利湖(うそりこ)の「ウソリ」が「おそれ」に訛ったらしい…
 2016/08/16 14:39:26 大湊駅
お盆ということもあり、ナビ等を利用して電話を掛けまくっても予約不可。 大湊駅で観光案内所を探したが無く、思い余って駅隣の交番でむつグランドホテルが何とか予約できた!
急な飛び込みにも笑顔で色々対応していただいた大湊駅交番のおまわりさん、本当にありがとうございました m(_._)m

8/17:平泉・中尊寺(車中泊→台風の中、18日帰宅)

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後は長い東北道を神奈川県まで南下するだけ。途中で早池峰山辺りも登ってみたかった…しかし、台風7号が近づいてかなり天気が悪くなってきたので中尊寺に寄ることにした。 中尊寺金色堂をはじめ国宝・重要文化財がコンパクトに配置されて数時間で廻れる「凝縮」感が新鮮でした。
 2016/08/17 16:18:23

まとめ

チョット強行軍のような気がするが、各山は丁度良い距離に点在している。 下山したら、適当な温泉に入り、食事+買い出ししてから標高が高く涼しい登山口の駐車場でマッタリ…
自分ながら「うまいコース選択」と自画自賛!  もちろん、月山・鳥海山・岩木山は最短コースであり、今回は日本海東北の山々全体を俯瞰する旅。 次は異なるコースでまた出かけてみたい。

全部で約2400Km(トリップメーターによる)のドライブはなかなか大変でした。

以上